OpenSocial開発環境をそろえる その1 ~Shindig導入~
10 / 20 月曜日 2008
開発チームの川原です
今回は、OpenPNE3対応する予定のOpenSocialアプリの開発について紹介したいと思います。
「そもそもOpenSocialって何だ?」
と思う人は手嶋さんの@ITの記事が分かりやすいです。
[@IT]Google OpenSocialによって SNSで何ができるのか?
SNS で利用するときのイメージは以下のような感じになります。
コンテナ(アプリケーションが動く場所)では、SNS上のデータ(プロフィールなど)を利用したアプリケーションを動かすことができます。
現在、OpenSocialを実装しているSNSは、Hi5やNingなどを挙げることができますが、
どちらも Apache Shindig というコンテナを採用しているようです。
OpenPNE3でも、この Apache Shindig を利用してOpenSocialを実装しようと考えています。
今回は、この Apache Shindig を導入してアプリを実際に動かしてみましょう。
Windows上で動作させる方法について説明します。
Shindigに必要な環境
Shindigの動作には以下の環境が必要になります
Apache
mod_rewriteモジュールが有効になっている必要があります
(設定例)
Apacheの設定ファイル「httpd.conf」で
LoadModule rewrite_module modules/mod_rewrite.so
の行をコメントアウトしてください。
PHP
必要なバージョンは5.2.x
json, simplexml, mcrypt, curl拡張が有効になっている必要があります
(設定例)
「php.ini」の設定で
extension=php_curl.dll
extension=mcrypt.dllの行をコメントアウトして
phpinfo()関数の結果で上記の4つの拡張が有効になっているかを確認してください
Shindigのチェックアウト
ShindigはSubversionを利用することにより入手できます。
リポジトリURL: http://svn.apache.org/repos/asf/incubator/shindig/trunk/
下の例ではTortoise SVNを利用してチェックアウトしています。
チェックアウト完了後、Shindigをローカルで動かせるように設定します。
バーチャルホストの設定
http://shindig/
でコンテナにアクセスできるようにするために、バーチャルホストの設定を行います。
(次回、説明するものを正常に動作させるためには
http://shindig/ でアクセスできるようにする必要があります。)
「httpd.conf」に以下の設定を追加してください。
<VirtualHost *:80>
ServerName shindig
DocumentRoot "shindigチェックアウト先/php"
<Directory />
AllowOverride All
Allow from All
Order allow,deny
</Directory>
</VirtualHost>
(チェックアウト先は適宜変更)
ここまでの設定を行ったらApacheの再起動を忘れずに行ってください。
http://shindig/ でアクセスできるようにするための hosts ファイルを編集しましょう。
Windows XP環境であれば、
「C:\WINDOWS\system32\drivers\etc」下にある hosts ファイルに以下の行を追加してください
127.0.0.1 shindig
アプリを動かす
今回は、http://www.labpixies.com/ にある todoアプリを動かしてみます。
OpenSocialでは
http://www.labpixies.com/campaigns/todo/todo.xml
のような、XMLファイルに動作するための宣言やJavaScriptのコードを含ませるような仕組みになっています。
これをShindigで動かすときは
http://shindig/gadgets/ifr?url=http://www.labpixies.com/campaigns/todo/todo.xml
にブラウザでアクセスしてください。
こんな画面になれば大成功です。
これがコンテナで動いているアプリケーションになります。
しかしながら、この状態では外側のSNSがない上に、
いくらカッコイイことをTODO Listに書き込んだとしても、
データを保持する先がないため、リロードしてしまえば、いなくなってしまいます。
データを保持する先とはどこかというと、
実はコンテナを実装する側で管理するようになっています。
よって、ちゃんと動かすためには
Shindigを実装しているSNSが必要になるのです。
OpenPNE3はまだ、OpenSocialを実装していませんが、
Googleが用意したサンプルSNSが存在します。
それが、以前ブログで紹介したPartuza!というSNSです。
次回は、Partuza!のインストールについて紹介したいと思います。
*このインストール方法は掲載時のものです。
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