OpenPNE3はOpenID・OpenSocial等への対応で外部アプリ連携が充実する
02 / 07 木曜日 2008
すでに一部機能はOpenPNE2.12でも検討されていますが、OpenPNE3になって本格的に外部連携が充実するようになります。
現在でもOpenPNEは20,000以上の多様な目的を持った組織(=コミュニティ)で利用されています。かたや社内SNS,かたやオンラインゲームユーザー向けSNSと言った具合です。こうなるとOpenPNEに含まれる機能は、一方のコミュニティに取っては使い安いが、別のコミュニティにとっては逆に不便になってしまうと言う状況も起き始めています。現状のOpenPNEの開発では、極力多くのコミュニティにとって便利になるように、最大公約数的な機能を厳選して、OpenPNE本線に取り込んでいます。
こうした取り組みには不満も出始めました。OpenPNEの広告管理が一例に挙げられます。「広告管理はいらない」と言う声や、反対に「広告管理が不十分で広告主にレポートが出せない」と言う声が上がっています。どちらの要望も一理有るし、かといってすべての機能をどんどんリッチにしていくほどの開発パワーは有りません。
OpenPNEプロジェクトでは、こうして寄せられる多様な要望に対しては、外部のアプリケーションとの連携を積極的に実現することで、カバーをしていこうと思っています。広告管理については、OpenAdsといったオープンソース製品や、広告代理店が提供する立派なアドサーバがすでに存在します。OpenPNEはSNS原理主義を貫いており、「人と人とのつながりを表現するシステムを目指す」と言う目的が有ります。そのため、コミュニティにとって重要では有るがOpenPNEの目的外の機能は、中途半端にOpenPNE側に実装せず、積極的に外部アプリケーションとの連携を進めていこうと思います。
外部アプリとの連携でのキーワードは「MasterPNE」「SlavePNE」「小窓」「OpenPNEAPI」です。要素技術としては、「OpenID」「OpenSocial」「ActiveDirectory(LDAP)」に注目しています。こちらの記事でMasterSlavePNEの意義については説明をしています。
外部連携関連は次の指針で望みます。
・OpenPNE本体は、SNSとしての本質的な機能に特化しシンプルにする
・不足する機能に対しては外部連携を積極的に行う事でフォローする
・OpenPNE標準規格化されているプロトコルに積極的に準拠させ、外部連携を容易にする