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OpenPNE 3.6beta11 以降の開発スケジュールについて

06 / 11 土曜日 2011

OpenPNE 開発チームの海老原です。大変長らくお待たせしました。現在の開発状況と、今後の OpenPNE 3.6beta11 開発スケジュールについて説明いたします。

現在の状況

2010/11/27 に「OpenPNE 3.6.0 のリリースを 2011 年 1 月末以降に延期します」というエントリを出して以降、もともと芳しくなかった OpenPNE 3 の開発ペースは急激に落ちはじめました。

具体的に申し上げましょう。以下は、 stable-3.6.x ブランチに対するコミット回数を月別に表したものです。

# このリストは https://github.com/openpne/OpenPNE3/ を clone した Git リポジトリの stable-3.6.x ブランチにて git log –since=2010/11/01 –pretty=format:”%ci” | sed “s/^\(201[01]-[0-9]\{2\}\).*$/\1/” | uniq -c | sort –key=2 というワンライナーから得られた出力に 2011-02 の行を補ったものです。

  37 2010-11
  22 2010-12
   1 2011-01
   0 2011-02
   6 2011-03
  11 2011-04
  16 2011-05
   5 2011-06

ただ、コミット数が開発におけるすべての指標というわけではありません。たとえば、このリストからはテスト関連作業や再現作業などの状況が読み取れません。バンドルプラグインに対する修正状況も知ることができません。しかし、苦しい状況ということを実感していただくことはできると思い、あくまで目安として、まず提示することにしました。

さて、しかし一方で、このリストからは、春頃から徐々に状況がよくなりつつあることもまた伺えると思います。 4 月は(12 月も)緊急リリースがあった関係で、 3.6.0 リリースに向けての作業としてはこれよりももう少し鈍くなる感じはありますが、 5 月からは確実に動き出しているぞというのが実感としてもあります。

というのも、ここにきて、(昨年 11 月頃に比べるとやや少なめではあるものの)人員を導入できるようになったからです。その流れで、 5 月の中頃から徐々に体制の立て直しをおこないはじめ、このエントリで状況とスケジュールの報告がおこなえるようになったということになります。

現状では、このような状況報告の機会としては各ベータ版リリース時にまとめてというのがやっとだと思っています。適宜状況を確認したい場合はお手数ですが http://redmine.openpne.jp/projects/op3/activity, http://redmine.openpne.jp/projects/op3-plugins/activity を追っていただくのがいいのではないかと思います。

OpenPNE 3.6beta11 はいつでるか

さて、対応可能な項目を精査した結果、まず、既にクローズしているか、コードレビューが完了している修正済みの 18 チケットと、 6 月末におこなわれる SoftBank 携帯電話の SSL 通信仕様変更のための修正を加えた OpenPNE 3.6beta11 を 2011 年 6 月 24 日 (金) にリリースする運びになりました。

対応予定項目は以下をご確認ください。

http://redmine.openpne.jp/versions/show/165

今後のリリーススケジュール

OpenPNE 3.6beta11 より後のリリーススケジュールは以下のようになります。

OpenPNE 3.6beta12
2011/07/22 リリース予定
OpenPNE 3.6beta13
2011/08/19 リリース予定
OpenPNE 3.6RC1
2011/09/16 リリース予定
OpenPNE 3.6.0
2011/09/30 リリース予定

まず、 OpenPNE 3.6beta12 では、修正作業は終わっているもののコードレビューが完了していない 14 チケットについてリリースできるように動きたいと思います。

次に、現時点で修正作業が完了していない 28 チケットについて、その半分の 14 チケットを修正したものを OpenPNE 3.6beta13 でリリースする予定です。そして、残りの 14 チケットを修正したものを OpenPNE 3.6RC1 としてリリースします。

このスケジュールは現状の(充分でない)開発ペースがそのまま続くことを想定して組まれたものです。これよりも速いペースで開発が進むことはありうると思いますが、遅れてしまうことは考えにくいのではないかなと考えています。とはいえ、 11 月に無期限延期を告知したときのような状況になってしまったら元も子もないので、今回に関しては最低でもここで示したスケジュールだけは破らないような人員を確保し続けられるように努力していきたいと思います。

修正作業以外の残りのタスクの進行状況について

全機能に対する動作テスト

ひと通りのテストケースの作成が完了し、現在「すべての機能の正常動作を保証できるようにする」という要件を満たしていないと思われた事項について、テストの追加や修正をおこなっている段階です。詳しい進捗状況については追ってご連絡できると思いますが、ようやくおわりが見えてきたというところです。

セキュアコーディングガイドラインに基づいたレビュー

こちらについては、予定していた人員が確保できそうにないという状況のため、やむを得ず断念するという想定で行きたいと思います。

断念するとはいっても、まったくおこなわないということではなく、ちょっとした隙に気になるところを少しずつでも確認していければと考えています。

開発へのご協力のお願い

「OpenPNE3.6.0の開発にご協力を!」でお願いしていた項目について、引き続きみなさんにご協力をお願いします。

それから、ご報告いただいたバグ報告のなかで、開発チームが再現できていないものがいくらかあります。そのような報告については、ご報告者様に対して、公式 SNS のメッセージ経由などで詳細な情報提供の依頼などのご連絡を差し上げているものがあります。報告から長期間が経過してしまっているものもあるなかで大変申し訳ないのですが、心当たりのある方はぜひご返信等いただければ幸いです。

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