OpenPNE3の方向性について
06 / 23 月曜日 2008
「OpenPNE3の方向性がわからない」というご指摘を頂いた事も有り、ブログで現時点までに決まっていること、やりたいことをまとめてみようと思います。
とにかくやりたいことはいろいろありますが、基本コンセプトの「あらゆる組織にSNSを提供する」を中心にして、「信頼性が高く」「楽しい」といった要素を押さえていくという姿勢は、ずっと変わりません。
その上で、
「あらゆる組織に対応するには、使い方に多様性が無いとね」
「今の日本で普及させるには携帯機能ははずせないでしょう、だって半分は携帯利用者だし」
「あらゆる組織の対象は海外も含まれるよなぁ」
と言う感じで議論を進めていってます。
1.国際化対応のソースコード体系にする
非公式には、中国語版、英語版、モンゴル語版、クロアチア語版のOpenPNEが存在します。
聞くところによると、これらのリリースは非常に大変なようです。OpenPNE3からはネイティブで国際化に対応しやすいコード体系する予定です。国際化はいろいろな方から要望を受けているし、開発プロジェクトとしても世界中の人達を巻き込みながらプロジェクトを進められると言うことに、楽しさを感じています。
2.SNS本体とソーシャルアプリケーションの分業を実現する
ソーシャルアプリケーションというのは聞き慣れない言葉ですが、OpenSocialやFacebookプラットホームの用に、SNSそのものとSNS上で利用する日記や掲示板、ゲームなどのアプリケーションを分けて考えるときに、そのアプリケーション側の事を「ソーシャルアプリケーション」と呼んでいます。OpenPNEにも小窓機能によるアプリケーションの取り込みは成功していますので、これらを拡張し、またOpenSocial等の仕様の成熟度もにらみながら、「SNS」と「ソーシャルアプリケーション」の分業時代を作っていきたいです。PNEBIZ、レビュー、フォトアルバムをソーシャルアプリケーションとして切り離すことを計画しています。
3.携帯機能を主力に
日本発のオープンソースSNSエンジンとしては、SNS利用の携帯へのシフトには対応したいです。これまで開発プロジェクトでは、「まずPC向けに作って、同じ機能を極力携帯でも使えるようにする」という方針で進めてきました。OpenPNE3からはこの考えを逆転していきたいと思います。「まず携帯で考え、その後PCでの展開を考える」という流れにシフトしていきたいです。
4.symfonyフレームワークを採用
1.2.をなるべく楽に実現するために、フレームワークが欲しくなってきました。OpenPNE3はsymfonyとZendFrameworkを利用して、組み上げていく予定です。これまでの調査ではsymfonyがベストと出ました。今後実装していくにつれて、さらに詳細が決まっていくと思います。パフォーマンス上の決定的な問題が起きない限りはsymfony + ZendFrameworkでいくことになります。これにともない、OpenPNE3はPHP4環境では動作しなくなります。
確定情報はOpenPNE3 Wikiに記載していきます。
コメント:2
- 東京太郎 08-06-24 (火) 6:39
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お疲れ様です。
多言語化に大いに期待しております。
個人的にはスペイン語も是非お願いしたい所です。どうかよろしくお願いします。
- 手嶋です 08-06-24 (火) 13:50
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ご期待、ありがとうございます。
骨組みが出来た段階で、各国の辞書ファイルの作成が始まります。
スペイン語の辞書ファイル作成の際は、是非お手伝いください。