-オープンソースのSNSエンジン OpenPNEプロジェクト-

導入事例

株式会社NHK出版 様

無料でありながら十分な機能と
カスタマイズの自由度を持っている
OpenPNEが一番目的にかなっていました。

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EテレNHK教育テレビで放送されている番組「趣味の園芸」と連動し、より一層楽しんでもらうサイトで、園芸を楽しむ人同士の交流の場となっている「みんなの趣味の園芸」。
「みんなの趣味の園芸」はOpenPNEをカスタマイズして開発され、現在会員数約17,000人の大規模なSNSである。隆盛を誇るSNSの開発経緯や運営について担当者の山本様に詳しく伺った。

Q1:山本様のお仕事内容を教えてください。

サイト「みんなの趣味の園芸」(園芸・ガーデニング総合サイト)の事務局として、サイトに関する全般の業務に関わっています。企画、コンテンツ作成、問い合わせ対応、EC運営などです。

Q2: どのような目的でSNSを運営されてますか。

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園芸を始めると「知りたい・見たい・見せたい」という気持ちに必ずなる。気軽に情報を発信し交換し褒めあえる場を作ることによって、より園芸の楽しさを実感してもらいたい。
テレビや雑誌の一方的な情報だけでは得ることのできなかった交流体験がSNSならできる。ネット発の新しい園芸文化を作っていきたいと考えています。

—–SNSにはどのような方々が参加されてますか?

参加者は園芸を趣味にしている方々です。
SNSとしては中高年層が全体の7割と多いことも特徴です。現在、約17,000人が会員登録してくれています。(2013年3月時点)

Q3:OpenPNEを選んだ理由をおしえてください。

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予算の制約があるなかで、自分が咲かせた植物をほかの人に見せたり、情報交換をしたりという使い方を園芸ユーザーにしてもらう上で、無料でありながら十分な機能とカスタマイズの自由度を持っているOpenPNEが一番目的にかなっていました。
また、オープン当時はFacebookやTwitterも広まる前で、mixiが最も一般に浸透していたので、mixi慣れしている人にも使いやすいUIのほうがよいだろうという判断もありました。

Q4:日記、コミュニティ機能や独自の機能、人気のコンテンツなど、
実際の活用法をいくつか教えていただけますか。

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「みんなの園芸日記」は日記機能です。
「オープンガーデン」は写真をアルバム形式で投稿でき、バーチャルなオープンガーデンをイメージしています。
「そだレポ」は独自の機能で、実際に育てている植物の育て方や成長の経過などを記録していくことができます。
コミュニティは植物別や地域別、ジャンル別などに分かれています。日記や写真、そだレポは、1000種を超える植物を紹介しているコンテンツ「植物図鑑」と紐付いており、図鑑で植物を調べる際に、投稿された写真や日記も見ることができます。

—–「そだレポ」が独自の機能とのことですが、開発当初から考案されていたのでしょうか。

「そだレポ」はリリースから1年くらいで追加した機能です。
「そだレポ」のような機能のイメージはあるにはあったのですが、当初はまずシンプルに日記やコミュニティからというふうに考えていたので、その機能を考えてOpenPNEを選びました。
ただ、カスタマイズの融通がきくことや、新たな機能追加のしやすさという点でOpenPNEは助かりました。

—–テキストとの連動企画など、SNSへユーザーを引き込む施策もされてますね。

投稿をサイトで募集し、誌面で紹介する企画を行なっています。
また、4月号から、ネットを活用することでさらに園芸が楽しくなるよ、ということをテーマにした「インターネットで趣味の園芸」という連載も始まります。
逆にSNS側から雑誌の購入にも繋がってほしいとは思っています。

—–中高年層と若者層のコミュニケーションは活発ですか?

コミュニティ機能の利用はまだこちらの目標ほど盛んではありませんが、コミュニティの中で、小学生のユーザーさんと中高年ユーザーさんの交流などが生まれていました。
話題はやはり園芸知識でしたね。
今後も従来の中高年ユーザーと、若いネット世代のユーザーを、知識や交流で繋ぐ架け橋になればと思います。

Q5:現在、運営上のお悩みなどはございますか。

雑誌の読者層の年齢がサイトよりさらに高く、パソコンやネットとの親和性が低いので、なかなかリンクが上手くいかないところでしょうか。
それから、スマートフォンにどう対応するかですね。アンドロイドやiOSの最新版では、写真投稿はできるのですが、サイトのUIがスマホ向きではないので。

Q6:OpenPNEの改善点やOpenPNE開発に期待する点などがありましたら教えてください。

OpenPNE自体への不満というよりは、弊社で利用しているOpenPNEのバージョンが2ということもあって、新しい機能に対応されないのがやや厳しいところですが、利用者の年齢層が高いこともあり、シンプルな仕組みはプラスに作用していると考えます。

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