-オープンソースのSNSエンジン OpenPNEプロジェクト-

導入事例

札幌学院大学様

私たちの利用法は、誰でも参加できるものではなく、限られた人たちだけが利用できるものでなければなりませんでした。
それを容易にできたのがOpenPNEだったのです。

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  • 札幌学院大学 教務課学習支援係 井上寿枝様
  • 札幌学院大学 情報処理科情報処理係 大坂卓様

札幌学院大学では、大学入学までの一定期間のみ新入生を対象とした入学前SNS「SGUヒント!」を立ち上げ、新入生の大学生活に関する不安解消を目的としたSNSの運営をおこなっている。SNSの新たな利用法について詳しく伺った。

Q1: 教務課学習支援係 井上様と情報処理課情報処理係 大坂様は、
SNS運用上どういった作業を担当されているか教えてください。

教務課学習支援係では、入学前SNSの参加者の募集、参加登録がうまくできなかった学生への連絡、学生からの問い合わせへの対応、コミュニティの運営を担当しています。
情報処理課情報処理係は、新入生に対して実施している入学前SNS「SGUヒント!」のシステム面での運営を担当しています。

Q2: OpnePNEを導入してSNSを立ち上げた経緯を教えていただけますか。

そもそもの発想は、新入生に対する不安解消を狙ってのものです。
具体的には、大学入学までの間に、教職員・在学生とSNS上の日記やコミュニティでやり取りすることで新たな環境への抵抗感を払拭し、大学生活に意欲的に望めるようバックアップしたいというのが理由です。
大学として休学・退学する学生を如何に減らすかを考えたとき、友達作りが一番大切であると判断したため、このようなシステムを考えました。
参加者は、新入生、先輩学生によるサポーター、教職員です。

Q3:OpenPNEを選んだ理由をおしえてください。

オープンソースのSNSとしての実績が豊富であるため、選択しました。またオープンソースで、カスタマイズが自由にできる点が魅力的でした。私たちの利用法は、誰でも参加できるものではなく、限られた人たちだけが利用できるものでなければなりませんでした。
それを容易にできたのがOpenPNEだったのです。

Q4:日記、コミュニティ機能や独自の機能、人気のコンテンツなど、実際の活用法をいくつかご説明願います。

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コミュニティ機能により、大学生活に関する様々な情報交換を行っています。
もっとも人気があったのは「SGU最初の一週間」というコミュニティです。これは、入学式やガイダンス、履修登録など、入学後一週間以内に訪れるイベントに関する情報交換の場です。

その他に「キャンパスライフ」というコミュニティがあります。これは、大学の授業についてやクラブ活動について在学生との情報交換ができます。
また、「ひとり暮らし準備編」といってひとり暮らしを始める学生さんの意見交換の場などがあります。
コミュニティ以外でも日記やタイムラインで新入生の質問や心配に先輩学生が応えています。

独自の機能としまして、自動招待状発行システムについてはカスタマイズをしました。
具体的には大学が、案内ハガキを郵送して、受験番号と氏名が一致した新入生のみがSNSに参加できるようにするというしくみです。

Q5:OpenPNEを導入してSNSを立ち上げたことによって、どんな変化が起きましたか。

新入生どうしあるいは新入生と先輩学生のつながりをつくり出し、友人・仲間づくりに役立ちました。
また、新入生は様々な支援を受け、入学前あるいは入学当初に抱えている様々な不安を解消し、大学生活に前向きに取り組むことができるようになりました。

Q6:OpenPNEを導入にあたって、コミュニティ内にどんな悩みがありましたか。

他人への中傷やいやがらせなどの問題行為が発生しないような安全かつ円滑な運営の実施、また、そのためのしくみづくりですね。
発足したときに利用規約を作成し、禁止行為を明示しています。場合によっては、管理者権限で削除を行ったりもできます。

Q7:今後のOpenPNE開発に期待する点、OpenPNEに欲しい機能などを教えていただけますか。

スマートフォン対応が充実されることを望みます。
現状ではすべてのプラグインがスマートフォン用のUIを持っているわけではないので、一部の機能についてはPC表示に切り替えて利用する必要がありました。
よく使われているプラグインについては、スマートフォンからも画面の切り替えなく利用できるようになることを期待しています。

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